シルバーのサイズ直し

サイズ直しの基礎知識として「熱伝導」を理解しないといけません。熱伝導とは、熱が物質を伝わり高温部分→低音部分に熱が移る現象をいい、その伝わりやすさを熱伝導率であらわしています。 プラチナやK18は、熱伝導率が低いため、熱が伝わりにくく、加熱した部分のみが温度が上がるのですが、シルバーは熱伝導率が高いので、熱が伝わりやすいためにサイズ直し部分のみを加熱してもすぐに石座まで熱がまわり、石を損なう危険性があります。 熱伝導率の高いシルバーは原則として石を外してサイズ直しを行います。 この手間が大変な事と、再度、石入れ直すときに柔らかい爪が元に戻らない場合もありますので、シルバー石入りリングのサイズ直しは、専門の職人にお願いしたほうが、無難です。