カラーダイヤモンドの神秘
もともと炭素原子の結晶で無色であるはずのダイヤモンドに“色”がつくことは、極めて偶発的に何らかの“異変”が生じたからです。
しかし、その色の原因となる結晶の異変は、実は、科学的には解明されていないのです。
ダイヤモンドの結晶に色がつく要因に考えられている項目を以下に掲げますが、これらは、残念ながら、推測の域なのです。(ダイヤモンドの神秘ですね)
●イエロー系結晶/炭素原子以外に窒素原子を含む結晶
● ブルー系結晶/炭素原子以外に硼素(ポロン)、アルミニウム原子を含む結晶
● ピンク系結晶/結晶格子に狂いを生じている(共有結合が完全でない)結晶
●グリーン系結晶/自然界の放射線で、炭素原子がずれたり、拡がったりした結晶
・・・といった具合に
限りなく無色透明に近いダイヤモンドをDカラーとし、徐々に黄色味を帯びるにつれEカラー、Fカラーと定め、価格も下降していきます。 Nカラー以降は、UNDER N と称して、「ファンシー・イエロー」のゾーンが始まります。 限りなく、無色に近いダイヤモンドが稀少であると同時に鮮やかな黄色味を帯びた「カナリー・イエロー」と俗称される美しいイエローダイヤモンドは、むしろDカラー(無色)ダイヤモンドより、はるかに高価なものもあります。