カリナン

今までに発見された最大の宝石用ダイヤモンド・クリスタルであり、この石が採掘された南アフリカ共和国のプレミア鉱山を1902年に発見したトーマス・カリナン卿にちなんで名付けられています。 原石の状態で3106カラットあったカリナンをトランスヴァール植民地政府は75万ドルで購入し、1907年11月9日、66歳の誕生日を祝して国王エドワード7世に献上しました。 その翌年、原石はアムステルダムのアッシャー社により9つの大粒ダイヤモンドと96個の小さなダイヤモンドにカットされました。 こうしてできたカリナンのうち、2つは英国王家宝石として指定され、また7つは王室の所有となっています。 写真左の「偉大なアフリカの星」とも呼ばれている梨型をしたカリナンⅠ世は、世界最大のカットされたダイヤモンド(530.20カラット)であり、王室の笏に据え付けられてロンドン塔内に永久展示されています。 写真中央上は、カリナンⅡで「アフリカの小星」と呼ばれ、317.4カラットあります。 カリナン