コー・イ・ヌール 105.69ct

コーイヌール南インドのゴルゴンダ地方は、古くからダイヤモンドの産地として知られ、十四世紀のはじめ、ここで800カラットもある巨大なダイヤモンドが発見されました。 これが伝説の「コー・イ・ヌール」です。 1526年までは相争う二人のインドの王侯の手を経たこの石は、中国からインドへ侵入してきたムガール帝国がすべての王侯たちを征服してコイヌールを押収しました。200年たって、ペルシャのナディール王がインドを征服した時、そのコイヌールはペルシャに移ります。そこで又相次いで起こった一連の暗殺、陰謀の中で、所有者は次々と変わりました。ペルシャからコイヌールを取り返したのはパンジャブの虎といわれたラジット・シンでした。持ち主を転々としているうちに、小さくなり、186カラットになっていました。 そして1849年英国がインドを征服した時、シンはビクトリア女王にこれを献上します。 ビクトリア女王はこれを1852年にイギリスで更にを再カットし、現在の重量の105.60カラットになりました。