



これらは全て、直径2cm以下のサイズです。
当時(1850〜1900年)の作品の中でも、特に高貴な方からの注文作品で、下地金に当時は貴重な「金」を使っています。
通常は「銅板」の上にエナメルで描き、焼き重ねるのですが、これらは「金」を使用している特別な作品です。
希少で貴重な材を使用するのは、もちろん、当時の熟練者で選ばれた作家なのでしょう。
この小さい作品に繊細に描かれた美しい女性にも当時のジュエリーが描かれています。
金が用いられた「ゴールドエマーユ」の多くは、ナポレオン3世時代後期に宮廷お抱えの作家によって署名無しで制作されたようです。
梶コレクションの72点のエマーユのうち、45点がゴールドエマーユです。