カラーストーンの魅力

無色透明のダイヤモンドだけが宝石ではありません。むしろ、古代の人々の心を掴んだのは、美しい色を放つカラーストーンです。

例えば、紀元前4000年ころ、最古の宝石市場だったバビロンで、エメラルドが取引されていました。当時は、エメラルドは「緑色の石」を指す総称だったので、実際には、エメラルド以外の緑色石も混ざっていたでしょうが・・・

また、古代エジプト文明や古代メキシコ文明において、空青色のトルコ石が盛んに用いられていたことも知られています。 古代、高度な研磨加工技術がなかった時代には、地球から生まれた自然のまま美しい色こそが宝石の生命で、神秘的な魅力だったのでしょう。