シトリントパーズ(黄水晶)

1883年ブラジルで、まったくの偶然からアメシスト(紫水晶)を加熱すると、鮮やかな黄色に変化することが判明しました。

この色が前々回に投稿した黄色のトパーズに似ていたので、長い間、シトリントパーズと呼ばれ、間違って混同されてきました。

しかし、前にお話した通り、トパーズはクオーツ(水晶)とは全く違う鉱物です。

多くのアメシスト(紫水晶)は、約450℃で加熱されると、シトリンに変化します。

この加熱は、宝石自身が持っている潜在的美しさを引き出す為に容認できる処理と理解されています。

多くのアクアマリンも、グリーンベリルを420℃近くで加熱されていますが、シトリン同様に一度変化した色は永久的に持続し、元の色には戻りません。

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