写真は デマントイドガーネットです。
1860年代からロシアのウラル山脈で採掘されたのが、ダイヤモンドのように輝くグリーンのガーネット、ディマントイド・ガーネットです。 ディマントイドとは、ダイヤモンドのような・・・という意味です。 当時、欧米で人気のあったこの宝石の採掘は、1917年のロシア革命によって中止に追い込まれました。 そして1980年代の終わりにソ連のペレストロイカで採掘を徐々に復活させています。
中には、還流品としてオークションに出され、1カラット当たり1万ドルを超える値がつけられています。
黄色味がかかった、グリーンが特徴です。
伝統的な宝石の中でダイヤモンドより光の分散が強いものはこれ以外にありません。 独特の美しさは、この強い分散光にあります。 屈折率も宝石の中でも高めの1.875です。
グリーンの色目の原因は、エメラルドと同様で、バナジウムとクロムという元素が含まれているためです。
クロムは地球上に非常に稀な元素のため、ルビーやエメラルドなど、このクロムを含んだ宝石は、すべて希少性があり、高額になるのです。