ギリシャは、つい最近に破産した国家でありますが、2015年6月の銀行封鎖は記憶に生々しいです。
現在、ギリシャの富俗層は自分の住んでいる家や国内の別荘をどんどん売りに出しています。
その理由は、「不動産特別税」です。保有する土地や建物に固定資産税とは別に徴収される税金で、富俗層が所有する不動産は特に重税になっているそうです。あまりに税金が高く、持っていると資産を食いつぶされるということで富俗層の邸宅が売りに出されるのだが、これがまったく売れない。そりゃそうです。今買えば、もれなく高い税金を毎月徴収されるからです。
不動産で資産保全を考えている人には、すぐに換金できないという流動性リスク以外に、法外な財産課税という側面もあることも知るべきです。