空海(弘法大師)

お遍路について綴ってきましたが、そもそも弘法大師を知らなければ、始まらない・・・

空海は、讃岐国(現・香川県)の出身で、お生まれになったのは774年6月15日、平安時代初期に活躍した仏教界の大スターです。空海は地方豪族の裕福な家庭に生まれ幼い時から聡明で18歳になると長岡京で猛勉強に励み、教養をつけます。今でいうエリート官僚の道を目指していましたが、20歳頃に仏教の素晴らしさに魅了されて一転して仏教界に進むことを決心します。

30歳で遣唐使として唐(中国)に行くチャンスを掴みます。そのメンバーにいた「最澄」は既に天皇から認められたお坊さんですが、空海は無名の学生で自費扱いで唐に行きます。

唐では、当時の最先端であった「密教」を学びます。この「密教」がその後、空海をスーパースターにします。

当初20年の勉強期間を予定していましたが、空海はたった2年で密教をマスターし、日本に戻ります。

帰国後「虚しく往きて実ちて帰る」と話したそう。

無知で中国に行ってきたが、いろいろ勉強してたくさんの得るものを得た という気持ちでしょう。