大切なもの、そうでないもの

いざ、お客様の商品の整理(買取)に行ったとき、お客様に様々な思いが蘇ります。

まず、「本当に捨てようか、いや捨てないでおこうか」と悩みだします。

その時のお客様の心の中には「大切なものだから」が浮かんでいます。

その大切な理由は大きく分けて二つ。

一つは「大変高価なもので、今では手に入れられないから」そして、もう一つは「大切な人からいただいたものだから」

一つ目は、金額さえあえば、心の整理がつきます。しかし、買取金額は、よほど稀少石でないかぎり、買った金額からは、程遠い金額で提示しても納得できません。

二つ目は、「就職のときに母からいただいた」「祖母の形見の品」「自分で初めて買ったジュエリー」など、いろんな品物で、すべて心がこもった思い出あるジュエリです。これには価格がつけられません。

結局、どれも「大切だから、とっておこう」となります。これでは、ものが減ることはありません。整理などできません。