有線七宝(クロワゾネ)

 

有線七宝(クロワゾネ)とは、「仕切り」を意味するフランス語です。

ローラーで側面を潰した0.3mmの平らな仕切り線を使用します。丸ヤットコと細いピンセットで仕切り線を正確に曲げていき仕切り線を切って丁寧に区画を形どりします。これを植線といいます。

素地には、白透釉薬が下塗りされていて、植線が終わったら炉に入れて仕切り線が白透釉薬に沈むまで熱します。

この植線の内側にカラーエナメルを施していきます。同じようにエナメルの層を少しづつ重ねて個々に焼入れをしていき、最後に流水に当てながら表面を砥石でこすって仕上げします。