火星15年ぶりの大接近

夜空に明るく輝いている火星が、今夜、2003年以来15年ぶりの「大接近」となります。前回2016年の接近の時はスーパーマーズなどと呼ばれ賑わいをみせましたが、今回はその時よりもさらに地球に近づきます。少なくとも8月いっぱいは同じような明るさで輝いて見えるため、晴れた日には南の夜空にオレンジ色に輝く火星を観察してみてください。 地球は太陽の周りを365日で回っていますが、地球の外側を回っている火星は687日かかるため、およそ2年2カ月ごとに地球に追いつかれ「接近」します。 しかし地球の通り道がほぼ円なのに対して、火星の通り道はやや楕円形をしており、「接近」する位置によっては距離が遠かったり近かったりします。今回はその距離が元々近い位置で「接近」しますので、「大接近」となります。 ちなみに次回の大接近は17年後の2035年です。この機会を逃さずに、明るく輝く火星を楽しみましょう。