金を使用した蒔絵

稀少で高額な金は、この展性のおかげで、美術や工芸の世界でも金が使われ、「金閣寺」のようなものが、 建造されることとなったのです。他に日本では、私も大好きな漆の美術工芸品の蒔絵(まきえ)に使われます。 下の写真の「硯箱」(すずりばこ)の技術が蒔絵です。 下地の漆が、まだ乾ききらないうちに、文字通り、金粉を蒔いて定着させるのです。一番上の ききょう は、銀の粉です。よく見ると、青金、赤金、黄金などが使われているでしょう。 日本の文化の最たるものである漆文化には、金は絶対必要だったことがわかります。 金蒔絵1