沢田研二さんのドタキャンについて

先日、報道で話題になった「沢田研二」さんの公演ドタキャン事件。賛否はいろいろありますので、ここでは善し悪しは置いといて・・・。そもそも公演開催イベントの業界の進め方がおもしろく興味を持った。

新しいロックバンドやアイドルグループのコンサートで、5000人の集客が可能であるとすると、会場は5000人より狭い会場にするらしい。例えば2000人の会場にするとキャパが半分なので、チケットは10分で完売する。すごい人気のグループなんだとマスコミが報道してくれます。しかも、すぐに追加公演の告知をします。

買えなかったファンと報道を見て興味を抱いた新規顧客で2割は集客が上がる。

しかし、外国バンドや懐かしの復刻バンドなどは、見栄をはって巨大な会場にすると、コンサート数日前で半分しか埋まらない場合もある。客が埋まらないので中止とは言えず、病気のため来日延期だとか、諸般の事情とかの言い訳をしないといけない。

だから、とりあえずキャパ1500くらいのミドルホールを押さえる。それでもチケットが1000枚しか売れない時もある。そのときは、会場に機材を置きまくる。ライト・カメラ・関係者席などで席上を埋めるのです。そしてチケットは完売にする。席があまっているとミュージシャンがやる気をなくすからです。

完売してからもチケットはジワジワと販売を続けます。席が売れ出すと機材置き場を撤収して席を確保しましたとまたチケットを売る。

イベント会社の努力も並大抵ではない。

私たちも展示会の会場選びやレイアウトなどで、知恵を搾り、売上と経費の収支を考える。しかし、一番は、来られたお客様に喜んでいただけるという事である。私は、イベント会社的な役目も、演者(販売員)の役目もするので、今回のような事件は絶対に発生させることはないですが。