パート・ド・ヴェール(幻の技法)

珊瑚・琥珀・真珠・・・七つの貴重な宝石の輝きをあわせもつほどの美しさがあるといわれ、古くはエジプト、メソポタミア期から珍重されてきた七宝。 この七宝の釉薬を耐火石膏の型に詰めて形成されるのが「パート・ド・ヴェール」です。 1870年頃、フランス彫刻家アンリ・クロが再発見した技法といわれていますが、ヨーロッパ、特にフランスの天才ガラス作家の「ルネ・ラリック」たちの手によって、さらに複雑で芸術性の高い七宝技術が生み出されました。 特にパート・ド・ヴェールはの技法は、その製作の難しさから継承されず、“幻の技法”とされているのです。花瓶ブローチ