エメラルドの含浸処理

エメラルドは地中から掘り出した原石を内部の状況を観察するために、ベビーオイルに浸します。エメラルドは傷が多いためにオイルが石の内部に浸み込みます。 無処理のエメラルドに仕上げるために、まずよく洗浄し、浸み込んだオイルを取り除き、傷や内包物を避けて研磨して、美しい部分だけを宝石にします。その際に取り除けず残ったベビーオイルは問題ありません。 ただ、傷を隠すことを前提にオイルや樹脂を含浸させたものは、価値が大きく下がるということはご理解いただきたいです。 もちろん、ノンオイルと呼ばれるエメラルドだけでは、市場に十分なエメラルドは供給されません。そのため、我々、ジュエラーもオイル処理されたエメラルドも取り扱っております。 含浸の処理度合いにより、数段階に鑑別で表示されるようになりました。 ノンオイル、インシグニフィカント、マイナー、とここまでが、ジュエラーが販売するエメラルドです。それ以上に含浸処理がされたエメラルドは、経年劣化により、色が変わったり、目に見えるキズが増えたりします。 ここでは無処理のエメラルドが市場に出るのは大変稀であるということを理解していただきたいです。 写真は、左側が含浸前 右側は含浸処理後