WGとPt

今から、20年前、プラチナが高騰し、マリッジリングなどが大幅に値上がりしました。そのころから、白色の地金をプラチナからK18WGの地金に変更したジュエリーが増えだしました。そもそもプラチナはジュエリー加工が難しく手間もかかるので、海外のブランドジュエリーを含め、日本以外は、そもそもK18WGでのジュエリー加工が当たりまえでした。

そもそも日本のジュエリー職人は、細かい手作業が得意で、人の手でしか作れない繊細な技術を競っていました。それぞれの職人さんが自分にしかできない技法というものを確立していたのです。それは、日本のジュエリー職人が、刀鍛冶や鍔職人の日本の伝統を受け継いでいたからだと思います。買うお客様も、その技術の価値に対価をお支払いする、いわば谷町的な感覚をお持ちになっておられたのも、技術を押し上げた要因です。そして、その繊細な技術や重量感はプラチナの製品でないと表現できなかったのでしょう。

近年人気のブランドジュエリーは、大量に同じ人気アイテムのジュエリーを作らなければならず、それには鋳造しやすいWGの製品が多用されます。加工もしやすく、ロスも少なく、なにより地金がプラチナに比べて安かったのです。

それが、今は、プラチナ価格が暴落し、金価格が高騰して価格が逆転してしまいました。

さて、お客様は、どの地金を選んで購入すればいいのか?

きっと迷われていることでしょう。そのあたりを詳しく説明したいと思います。明日に・・・