クンツァイト

Q-8.63ct D-1.24ct

1902年に(1877年頃とする資料も)カリフォルニアで発見されたクンツァイトは、ティファニーの伝説的な主席宝石鑑定士にしてジェムストーンの命名者としても有名な、ジョージ・フレデリック・クンツにちなんで名づけられました。

クンツは、この耐久性のあるピンクのジェムストーンには2つの特徴的性質があると述べています。ひとつは「燐光性」――ダイヤモンドのように、太陽の紫外線に当てた後で暗い部屋に持っていくと光を放つというもの。

もうひとつは「多色性」――見る角度によって見える色が違うというものです。

クンツァイトはパリ風の上品さをかもしだし、温かな白熱光(ロウソクの灯り)の下で優美なパステルピンク、落ち着いたライラック、涼しげなラベンダー、情熱的なフューシャピンクなどの色を放ちます。この繊細な色合いはデコルテのイブニング・ドレスとやわらかなキャンドルの光を完璧に引き立たせてくれるので、クンツァイトは「夕べの宝石」と呼ばれているのです